ピラティスとヨガの違いは?
- pilatesliberte

- 2021年5月19日
- 読了時間: 3分
よく聞かれます。
ピラティスとヨガってどう違うの??
( ↓↓ けっこう私見が入っているので、さらっと読んでみてくださいね! )
ヨガはご存知の通り、宗教の修行のために編み出されたものです。
インドの過酷な環境下の中、どれだけ難解なポーズを取り続けたままでも瞑想を続けることが出来るか?
瞑想のために編み出されたメソッドです。
それをアメリカのフィットネス業界が、健康増進のためにヨガをフィットネスの世界に導入した。
アメリカには世界最大のヨガ団体が作られました。
ですので、フィットネスの世界のヨガは、宗教的概念はライトな感じにとどめているように私は思います。
ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・F・ピラティスさんが開発したメソッドです。
ピラティスさんは子供の頃、病弱な少年でした。
しかし、体操・ボクシング・格闘技・ヨガなどを通して病気を克服されました。
( お父さんが体操選手、お母さんが自然療法家という恵まれた環境もかなり影響があったのだと思います。)
仕事を求めてイギリスに渡ったときに第一次世界大戦が勃発し、ピラティスさんは捕虜として捕まりました。
そこでピラティスさんは、負傷した兵隊さんたちのお世話をする、看護助手のようなお仕事に従事していたそうです。
ピラティスさんはアイデアマンでもあったので、ベッドを解体してさまざまなマシンを作り、多くの負傷兵の人たちの、いわゆるリハビリに携わりました。
収容所の劣悪な環境下の中でも、彼が担当した兵隊さんたちがみるみる回復していったことや、当時大流行したインフルエンザも、彼の担当した人たちは罹患しなかったなど数々の逸話が残っています。
その後ピラティスさんは、アメリカに渡り、スタジオを開設。
開設したビルに世界的に有名なダンサーのスタジオが入ったところであったことから、まずダンサーからこのメソッドが広まっていきます。
ダンサーから今度はスポーツ医学の分野で有名な整形外科医と医学の方面、またスポーツの分野にも広まっていったそうです。
ピラティスが、リハビリからはじまったというゆえんです。
海外では理学療法士も開業権があるそうで、クリニックでもピラティスを取り入れているところも多くあるそうです。
日本でも、理学療法士さんがピラティスの認定資格を取得して、リハビリにピラティスを取り入れているクリニックもあります。
とても長くなりました。( すみません(;^_^A この手の話になると尽きないです。もっと書きたいくらい!!)
ではヨガとピラティス、どっちがいい??
↓↓
結論:どっちもいいと思います!!
どちらも呼吸や姿勢を意識しながら体幹を鍛えていきます。
動き的には、ヨガは静かにそのポーズをキープします。
ですのでヨガは「ポーズ」と表現します。
ヨガはストレッチ的には「静的ストレッチ」に相当すると思います。
身体の柔軟性向上につながります。
反対にピラティスは常に動いています。
ですのでピラティスは「エクササイズ」と表現します。
身体の内側にあるインナーマッスルを起動させて、運動することを習得する。
身体を引き伸ばしながら関節を動かし、身体を温めつつ、関節の可動域を広げていく。
ストレッチ的には「動的ストレッチ」に相当すると私は思います。
まさにヨガとピラティスは「静」と「動」のメソッドですね。
心の面でも対照的。
ヨガは腹式呼吸で自律神経の中の「副交感神経」を活性化させてくれます。
逆にピラティスは、自律神経の中の「交感神経」を活性化させてくれます。
ですから、どちらも心と身体を整えてくれるメソッドに変わりないと私は思います。
ではどちらをチョイスする??
どちらの良さもあるので、どちらかといわず、どちらもやっていただけるといいと思います。
実際私自身も、その時の自分の身体の状態や気持ちの状態で使い分けているところがあります。
アクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)のオン・オフがスムーズに切り替わることが理想です!!

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