たかが呼吸、されど呼吸
- pilatesliberte
- 2020年2月9日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年10月12日
ピラティスのレッスンで、お客様のお身体を拝見していると、浅い呼吸をされている方をよくお見かけします。
呼吸が浅いと、身体によけいなストレスをかけてしまいます。
身体のために行っているレッスンが、かえって疲れを助長することになってもいけません。
「浅い呼吸」、私はこれを、「首と肩を使った呼吸」ととらえています。
このタイプの呼吸は、首や肩の筋肉(胸鎖乳突筋や、斜角筋など)で、肋骨の上側を持ち上げて空気を吸い込みます。
肺にたくさん空気が入るスペースはまだまだ下にあるのですが、上部だけを使っての呼吸をしています。
胸鎖乳突筋や斜角筋は、「第二次呼吸」とも呼ばれ、普段の呼吸で間に合わないほど身体が酸素を必要としているときに活動してくれる呼吸筋です。
全力疾走をしたあとに、ハァハァと「肩で息をする」、その時に使われている筋肉です。
ふだんの呼吸で緊急時に働いてくれる筋肉君たちに活動してもらっていると、それだけで疲れてしまいます…。
なので、もっとリラックスした呼吸を目指したいです。
ピラティスで推奨している呼吸は、もう少し下の呼吸筋も使います。
↓
息を吸うときに、肋間筋(肋骨に付着している筋肉)を働かせて、肋骨下部を前後左右に膨らませます。
みぞおちのあたりの横隔膜が下に下がり、肺に空気が入るスペースができます。
肺にたくさん空気を取り込むことが出来ます。
↓
同時にコアのインナーマッスル(背骨の周りに付着している腹横筋をはじめとした内側の筋肉)はほんのり起動した状態。
なので、お腹は軽く引き込んだ状態をキープします。
↓
息を吐くときは、インナーマッスルを使って、さらに深く腹圧をかけ、肋骨を元の位置に戻していきます。
ドームのような横隔膜が上に上がり、肺から息が吐き出されていきます。
うーん…、文章にすると、改めて難しいですね。
ふだん意識しなくとも、呼吸は当たり前に行っていることですから。
「たかが呼吸、されど呼吸」です。
必要最小限のエネルギーで、効率よく身体を動かしていきたいですよね。
繰り返し、ピラティスで正しい身体の動かし方を覚えていきたいです。
呼吸に関しても、またつぶやきたいと思います。

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